電動昇降式デスクは健康に効果あり?

デスク

テレワークによる健康への被害

直近2年間は徐々に下降しているものの、新型コロナウイルスの流行前と比較して大きく増えたテレワークの普及率。テレワークには通勤不要といった唯一無二のメリットがある一方で様々なデメリットがあるため、その側面にも目を向けた上でしっかりとした対策を講じる必要もあります。メリットやデメリットについては前回の記事で整理していますので、詳しくは下記を見ていただければと思います。

上記の記事でも言及しているのですが、テレワークには様々なデメリットがあり、下記のような健康被害をもたらす可能性があります。

  • 作業効率低下による生活リズムの乱れ
  • 食生活の乱れによる栄養不足
  • 通勤がないことによる運動不足
  • 作業環境からくる姿勢の悪化

これらのデメリットが顕在化した場合、いずれも取り返すには時間とお金がかかります。作業効率については残業や作業環境整備のお金が、運動不足は運動時間とジム代、姿勢悪化は整体の時間とお金がかかるためです。最悪の場合、仕事を休まなくてはならなくなり、それでは本末転倒です。そうならないためにはどのように対策すれば良いのでしょうか。

健康を保つためには作業環境を整備すべし

前述のデメリットについて、自宅の作業環境を整えることによってデメリットを和らげる、あるいは打ち消すことができます。具体的には、食生活の乱れに関しては食事に気を遣って改善するしか解決策がないと思いますが…、それ以外のデメリットについては電動昇降式デスクの導入により改善が可能なのです。(なお、運動不足については別で運動もすることが望ましいです。)

作業環境を整える優先順位として、個人的には下記の順番で導入するのが良いと思います。

  1. 一般的な机と椅子
  2. マウス(マウス無しで慣れている人は優先度低)
  3. モニター
  4. キーボード(ノートパソコンのキーボードでOKな人は優先度低)
  5. オフィスチェアなど仕事向けの椅子
  6. 電動昇降式デスク

では上記の中で、前述の4つのデメリットを最も多く改善できるものはどれでしょうか。正解は…(デケデケデケデケ…デンッ!)6. の電動昇降式デスクです!ちなみに、運動不足を改善できるというのは正直かなり言いすぎてはいますが、多少の対策にはなるかもしれません。(まあ、ならないかもしれません。)

なお、1. ~ 5.を整備する方が、姿勢悪化に対する効果や作業効率改善の効果が高いと考えているため上記の順位となっています。1. ~ 5.を整備できていない方はそちらを優先して検討することをお勧めします。1. ~ 5.を整備したうえで、電動昇降式デスクのメリットが分かっていない方、検討中の方はぜひ次章以降を読んでご参考いただければと思います。

電動昇降式デスクのメリットについて

電動昇降式デスクとはその名の通り、電動で高さを昇降可能なデスクのことです。高さを変更できるメリッは基本的に1つ、立ち作業へ変更が可能になることです。立ち作業に変更する理由は大きく下記3点です。

  • 身体が凝り固まりにくくなる
  • 座位では使わない足の筋肉を使える
  • 集中力の低下を抑制できる

つまり、昇降式デスクは作業効率低下を防ぎ、運動不足を回避でき、姿勢悪化を改善できます。すなわち、前述のテレワークのデメリット4つのうち3つの対策になりうるのです。たった1つのアイテムでデメリットをほぼ対策できると考えれば、これはもう買うしかありませんね。(ステマ)

ちなみに手動の昇降式デスクもありますが、電動の昇降式デスクをお勧めする理由はただ1つ。手動だと高さの変更が大変なため高さ調節をしなくなるためです。高さ変更をしないのであれば昇降式デスクである意味が無いですからね。

一方で、電動昇降式デスクのデメリットは2つあります。比較的価格が高いことと、非常に重量が重たいことです。価格については、有名なブランドであれば天板と合わせて5~6万円前後のものがメインにはなりますが、安価なモデルやメーカーも存在しますのでそれを検討すればもう少し抑えることができます。重さについては、頻繁に模様替えをする方などは毛嫌いする可能性もありますが、そうでなければ基本的にはあまり気にならないと思います。

使ってみて感じたこと

ここまで客観的事実についてまとめましたが、最後に筆者の電動昇降式デスクの使用感など、主観的な部分をお話しします。僕は、電動昇降式デスクは自分が考えていたよりも健康にプラスに働くなと感じました。基本的に座って作業をしている中で、集中力が切れたときや体が凝り固まったとき、会議中など1日に3回ほどに立位に変更することで、筋肉の緊張を和らげたりストレッチをしたりすることができ、結果的に集中力の低下を防ぐことで生産効率が上がったと感じます。僕は中学生の頃から腰痛持ちだったのですが、電動昇降式デスクを導入してから日常で腰が痛いと感じる経験が減りました。これが100%電動昇降式デスクのおかげとまでは言いませんが、要因の1つであることは間違いないです。

僕自身、FlexiSpotの電動昇降式デスクを2度購入しています。1回目は2020年7月にEN1という廉価版のモデルを買い、2回目は2023年12月にE7という本格的なモデルに買い換えました。買い換えた理由としてはただ1つで、廉価版のモデルでは高さが71cmまでしか下がらないことが不便に感じたためです。僕は165cmというマスコットサイズなため、当然足もドラえもんくらいには短いわけです。71cmの高さに合わせて椅子の高さを調整すると足が宙に浮き、結果として姿勢が悪くなり腰に負担がかかるという本末転倒な結果となってしまいます。当時はフットレストを用いて対策していたのですが、フットレストだとやはり足場に安定感がなく集中力が途切れやすいこと、また掃除のたびにフットレストを移動する手間が気になり、より低い高さまで下げられるモデルに変更しました。

しかし、これまで約4年間使ってきて不満点は本当にその1点のみで、Flexispotの電動昇降式デスクの機能に関しては非常に満足しております。(そうでなきゃこんなブログ書きませんよね。)座位での高さも自分好みに1mm単位で調整でき、立位での作業も可能で立位への変更もボタン1つ、高さの記憶機能もあるため1タップで好みの高さに変更可能、天板やフレームにも重厚感があってモニターアーム2本取り付けても余裕、横幅140cmの天板を購入したため作業スペースも広々確保など。少しでもストレスなく効率的に仕事をしたい方には持ってこいの一品となっております。いかがでしょうか。笑

強いて他のデメリットを挙げるとすれば、設置が大変なことくらいでしょうか。1回目のEN1モデルは成人男性1人での組み立ては本当に誠に極めて非常に大変でした。(説明書には大人2人以上での作業を推奨と記載あり。)汗だくおよび筋肉痛になりながら2度とやるもんかと思いながら必死に組み立てた記憶があります。ですが、2回目のE7モデルや、EN1モデルの最新版EF1モデルなど最新のものは組み立ての仕組みが変わっており、相変わらず2人以上推奨ではあるのですが1人でもどうにか組み立てできるような設計に変わっていました。とは言え、大変ではあるので2人以上で組み立てることを推奨します。

まとめ

今回は電動昇降式デスクのメリットと、それがもたらす健康への効果について話してきました。テレワークの作業環境を整えるうえでは優先順位がもっと高いものもありますが、テレワークのデメリットをいくつも低減できるという意味で非常に重要なアイテムであることを伝えたく紹介しました。迷っている方は、ひとまず廉価版のモデルからでも検討してみてはいかがでしょうか。

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