iPadなどのタブレットは不要?タブレット端末の必要性とは

タブレット

スマホやノートパソコン所持者にとってタブレットは必要なのか

2010年にiPadが販売開始されて24年、現在もiPadは進化し続けています。つまり、それだけ売れているということであり需要があるということですが、世間の人々は本当にiPadに代表されるようなタブレット端末を必要としているのでしょうか。

タブレット端末はスマホと比較して画面サイズが大きく、その分作業の幅は確実に増えます。また、ノートパソコンと比べて携帯性が上がっており、簡易的なパソコンとしての役目も果たせる部分はあります。こう聞くと非常に利便性の高いデバイスのように思えますが、言い方を変えるとタブレットは器用貧乏でもあるとも言えます。携帯性ではスマホに劣り、作業の面ではノートパソコンに劣るためです。それにも関わらず、スマホやノートパソコンなどもはや現代では必需品と言われるデバイスと同じくらいの金額を要します。では、本当にタブレットにそれだけ金額を費やすべきなのでしょうか。実際はスマホとノートパソコンがあれば事足りるケースは多いのではないでしょうか。

タブレットの機能について

タブレットとは、スマホよりも大画面のタッチパネル付きモバイルデバイスを指します。一般的な画面サイズは7~15インチ程度ですが、iPhone 15 Pro Maxに代表される大型スマホが6.7インチ前後であることを考えると、モバイルデバイスとしては大画面な部類に入ります。

では、タブレットにはどんな機能があるかというと、基本的にはほぼスマホと一緒です。(え?)ただし、一般的なタブレットは電話番号を持たないため、電話ができないスマホです。(え??)

機能面でスマホと比較して優れている部分はほぼないと言えるタブレットですが、にも関わらずスマホと同じくらいの価格なのに売れ続けている理由はなぜでしょうか。それは、画面が大きいという非常に大きい、代えがたいメリットがあるためです。過去にパソコンをもっと使うべしという記事でも話しましたが、画面の大きさはやはり正義なんですね。

一方で、ノートパソコンと比較すると機能的な違いは大きく、操作性や作業内容が異なるため用途や利用シーンが異なります。ボタン1つ押せばすぐに起動し、タッチパネルで直感的な操作が可能なタブレットに対し、軌道まで時間はかかるもののキーボードやマウスを用いたクリエイティブな作業が可能なノートパソコンという特徴があります。

タブレットの優位性

機能的にはスマホの劣化版となっているタブレットですが、スマホやノートパソコンと比較して優勢性が無い訳ではありません。実際にどういった優位性があり、具体的にどういった場合に優れたデバイスなのか説明します。

スマホに対する優位性

スマホに対する優位性は先ほども述べた通り、画面が大きいという1点に尽きます。しかし、これだけでスマホよりもタブレットの方が良い状況はいくつも存在します。

1. イラストを描くなどの手書き作業

デジタルイラストを描くだけでなく、手書きのメモや図を残したいときなども含めて、手書き作業には画面の大きいタブレットが圧倒的に向いています。スマホでは画面が小さいため筆を持ち変えるなどの操作でもひと手間加わることがあり、描写スペースが狭いためタッチペンを用いても満足に手書き作業をできないケースも多いなど、タブレットと比較して生産性が低下しやすいです。

2. 動画視聴や電子書籍閲覧

動画や漫画、本などのデジタルコンテンツの消費においては、やはり画面が大きい方が見やすいためにタブレットの方が優位性があると言えます。携帯性が高く、なおかつ手軽にコンテンツを消費できるデバイスとしてはやはりタブレットは非常に優れています。

3. 特定のゲームをする

特定のゲームにおいては、画面が大きいためにより細かい操作がしやすく、ゲーム操作面でスマホよりもタブレットの方が明確に有利な場合があります。他にも、画面が大きく見やすい、操作項目が増えるなどのメリットがある場合もあるため、特定のゲームを極めたい場合にはタブレットの方が適しています。

4. クリエイティブな作業をする

スマホでも可能な、簡単なアプリ制作や動画編集、画像編集などといったクリエイティブな作業は画面の大きいタブレットの方がやりやすいです。やはり作業領域が広いと作業が効率化されるため、出先でもささっと作業できるようになるというメリットがあります。勿論、それ相応のスペックを伴ったタブレットが必要にはなりますが。

5. ノートパソコンのサブディスプレイとして使用する

画面が大きいため、ノートパソコンの作業領域拡張の用途でも使えます。ノートパソコンで1画面ではやりにくい作業をする際などで、様々な用途があるタブレットを必要に応じてサブディスプレイとして用いることが可能なため、専用のサブディスプレイをわざわざ購入して持ち運ぶ必要がなくなります。

ノートパソコンに対する優位性

ノートパソコンに対しては機能的な違いゆえの優位性があります。特筆すべきはやはり携帯性、お手軽さという点が挙げられます。ただし、ノートパソコンに対する優位性という意味では、スマホのノートパソコンに対する優位性とほぼ一緒にはなります。

1. 携帯性、お手軽さ

やはり圧倒的な優位性は携帯性の高さ、簡単に起動可能でどこでも使用可能なお手軽さにあります。ノートパソコンは起動に若干時間を要しますし、机がない場所では使いづらさがあります。ただし、この点についてはタブレットはスマホよりも劣る部分ではあります。

2. イラストを描くなどの手書き作業

ノートパソコンでもトラックパットやマウスを使用しての手書き作業は非常に難しく、ストレスを感じるでしょう。タッチパネル対応のノートパソコンでも、ノートパソコンとタブレットの2通りの使い方ができるパソコン(いわゆる2in1パソコン)でない場合は非常に作業しにくいため、タブレットを用いる方が適しています。

3. 特定のゲームをする

そもそもパソコンではできないゲームもあるため、そういったゲームをする場合にはタブレットが使われます。ただし、基本的にタブレットで可能なゲームはスマホでも可能なため、本当にタブレットである必要があるのかはよく考える必要があります。

本当にタブレットが必要かよく考えて

これまで整理した優位性を考えると、スマホとノートパソコンを所持している方がタブレットも必要とするシーンは極めて限定的であると言えます。イラストや手書き作業を必要とする方、あるいは特定のゲームを極めたい方はタブレットが必要ですが、そうでなければタブレットは必須ではないと言えるでしょう。

勿論、金銭的にも余裕があり、タブレットを使用するシーンがあると想定される方は購入して良いと思いますが、金銭的な余裕が少ない方々は本当に必要なのか、他のデバイスで代用できないのかをよく考えましょう。改めて言いますが、スマホやパソコンと同じ金額を費やしてまで買うべきなのかどうか考慮したうえで検討してみてください。

まとめ

今回はスマホやノートパソコンと比較したタブレットの優位性と、それを考慮したうえでのタブレットの必要性についてお伝えしました。本当に必要なシーンがあるかを考えず、いざ購入してみたがあまり使わなかったとなってしまってははただの無駄金となってしまいます。今回の内容を基に、実際にタブレットが必要なシーンがあるかどうかを考える際の参考にしていただければと思います。

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