人間は常に時間に追われている
やりたいことは沢山あるのに時間が足りない…という経験を、皆さんもこれまで数えきれないくらいにはしたことがあるのではないでしょうか。最近は技術が発展して情報が非常に簡単に手に入るようになった結果、そもそも時間が足りなかった生活の中で、人々がすべきことややりたいことの選択肢が格段に増加してきました。
そんな中、毎週40時間+αも仕事に時間を割いていれば、そりゃあ時間が足りなくなるのも当然です。残業をほぼしていない人でも、平日は多くて4時間程度の余暇時間しかないですし、週末も家事や家庭、人付き合い(上司からの誘いなど)に時間を取られるため、丸2日間全てをやりたいことに費やせる方は極めて少ないと思います。そんな環境下で、やりたいことをすべて消化できる人なんてのはほぼ0に等しいのではないでしょうか。ここ数年FIRE(Financial Independence, Retire Early :経済的自立と早期退職)ブームが大きく巻き起こるのも頷けます。
では、人々はやりたいことがある場合にどのように時間を捻出しているのでしょうか。おそらく対処法は大きく下記の3パターンに分かれるかなと思います。
- お金を使って時間を捻出する
- お金をかけずに他の作業を効率化して時間を捻出する
- やりたいことを諦める、後回しにする
この中で、1.の方法でやりたいことを何でも実現可能な人はほぼいないと思います。また、3.の方法は何の解決策にもなっていないので、ここでは2.の方法において具体的に何をすべきか話していきます。
時間を生み出すためには情報を効率的に処理するべし
では、具体的にどの作業を効率化(=時短)すれば良いのでしょうか。実際に1日において何に最も時間を割いているか考えてみましょう。人々が1番時間を費やしているものは…おそらく睡眠でしょうけれども、睡眠は時短できません。睡眠時間を無理に減らしたところで良いことは一つもありませんからね。2番目は食事でしょうか。ただ、食事も時短をしようとするとお金がかかってしまうので難しいです。
他の選択肢としては、家事や買い物、移動時間など様々なものが思いつきますが、実は皆さんが気付きにくい、なおかつ非常に重要な箇所で効率化は可能なんです。それはズバリ、意思決定です。
……?なんそれ。意味分からん。難しいこと言うな!はい、ブラウザバックー…。と思った方はちょーっと待ってください。いやいや、これ本当なんですって。
まず、意思決定とは何か。ズバリ、「ある目標を達成するために、複数の選択肢から最善のものを導きだそうとする行為」のことです。我々は毎日毎時間、この意思決定のプロセスを幾度となく繰り返しています。例えば、今日の晩御飯は何にしよう。明日はどんな服を着ていこう。あの子と付き合うためには僕はどうすれば良いのだろう。僕の人生の終着点は何だろう…。といった風に小さい決定から大きな決定まで様々です。
そして意思決定のためには、情報収集と思考力が必要です。例えば、明日は気温が高いから薄手の服で出かけよう。といった風に、意思決定に必要十分な情報を集めた上で最適解を考える必要があります。適切な情報を収集できず最善の意思決定ができなければ、後々に再度意思決定をし直すか、適切な意思決定ができないまま後悔することになってしまいます。具体的に、気温が高いにも関わらず天気予報を見ずに厚手の服を選んでしまった場合、天気予報を確認した後に再度薄い服を選び直すか、厚手の服のまま出かけて後悔することになるということです。要は、適切な意思決定ができなければさらに時間を浪費する可能性があるということです。
ここまでで、意思決定には非常に時間を要することと、意思決定には情報収集力と思考力が重要ということが伝わったかと思います。この2つの力のうち、情報収集力の方はパソコンを使うことで効率化が可能なんです。では、具体的にパソコンは何がすごく、どう使うべきなのかを説明していきます。
パソコンは情報処理能力がスマホやタブレットよりも高い
情報収集時にパソコンを使用することでどんなメリットが得られるのでしょうか。メリットは大きく下記の4点です。
- タブやウィンドウの切り替えがにより、複数の情報を同時に扱いやすい
- UIがスマホよりも優れているサイトが多い
- 画面が大きいため1画面から得られる情報量が多い
- 長文のメモが取りやすい
最も大きなメリットは、タブやウィンドウの切り替え操作が非常に簡単なため、複数の情報や調査を同時並行で行えることです。各Webブラウザにはタブ機能があることは皆さんも承知だとは思いますが、スマホではタブの切り替えに2タップもしくは1フリックを要するのに対し、パソコンでは1クリックで可能です。扱うタブが最大で2つ程度であれば、パソコンでもスマホでも大きく変わらないかもしれませんが、たくさんのタブを扱う場合、スマホでは1タップ後に目当てのページを探す手間も生じます。一方で、パソコンではタブにサイトアイコンやサイト名が見えるため、簡単に目当てのタブに移動することが可能です。これを繰り返せば繰り返すほど、パソコンの方が短時間で効率的に情報を処理できるようになるのです。イヤホンが欲しいけど5つくらいの製品で迷っていて、それぞれちゃんと比較したくて各ページを行ったり来たり…といった状況には打って付けですね。
次に、UI(User Interface)の優位性が挙げられます。基本的にWebサイトはパソコンで作成されていることが多く、そのため、UIもパソコンユーザをメインターゲットとして作成されることが多く、スマホで閲覧するよりも見やすく操作しやすいことが多いです。それゆえ、同じサイトで同じことを確認する場合でもパソコンの方が短時間で済むケースが多いです。さらに、パソコンはスマホと比較して純粋に画面が大きいというのも大きなメリットの1つです。パソコンでは操作せずに得られる情報が、スマホではスクロールの操作をしないと見られないため、やはり処理効率はパソコンに軍配が上がります。
また、調べたメモを取る場合、文字入力効率やアプリ切り替え効率の面でパソコンが優位と言えます。スマホのフリック入力よりもパソコンのキーボードの方がメモは取りやすく、アプリ切り替えもAlt+Tabで簡単に可能です。まあ、パソコン操作やキーボード入力に慣れているという前提にはなりますが笑。
パソコンとスマホの使い分け
さて、ここまで情報処理に関してパソコンの優位性をつらつらと話して参りましたが、情報処理の際には必ずしもパソコンが優れているのかと言うとそんなことはなく、スマホの方が優位な場面もあります。
スマホはやはりいつでも簡単に調べられるという点が非常に優れており、待ち時間や移動時間などにささっと情報処理をすることが可能です。手軽さという点に関してはパソコンと比較して圧倒的な優位性があります。そのため、この英単語の意味なんだっけ?といった簡単な一問一答や、商品の価格検索などであればスマホを使ってパパっと調べた方が効率的です。
一方で、多くの調べものをしたり、複数の候補から自分に合う商品を探したりというような時間を費やす情報処理では、パソコンを用いることで意思決定までの時間を短縮できます。そういった時短を日々積み重ねることで、見えにくく感じにくいですが日常の時間を生み出すことができるのです。
家に使えるパソコンはあるが、滅多に使用しない…という方は、調べものがあった際に一度パソコンを使ってみてはいかがでしょうか。その際、ブラウザのタブ機能をできる限り活用してみると、より時間効率化や正しい意思決定が可能になると思われます。具体的には、検索一覧からサイトを開くときは必ず新規タブで開き、再度閲覧しないと思われる場合にのみ、そのタブを閉じるといった運用です。また、ホイールをクリック可能なマウスの場合、デフォルト設定でリンクをホイールクリックすると新規タブで開くようになるので、ぜひ覚えておいてください。
まとめ
今回は、人間は意思決定に非常に多くの時間を費やしており、それは情報処理の効率化により時短できること、また、なんでもかんでもスマホで情報処理をしている方向けに、パソコンでの情報処理のしやすさについてお伝えしました。これまでパソコンでの情報処理をしてこなかった方々は、これを機に一度パソコンで調べものをしてみてはいかがでしょうか。もしかすると、この情報社会を勝ち抜く術になるかもしれません。
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